2017年2月のふうちゃん(オフショット)
アパートの花壇にアジサイが植えられているのだが、冬場に枯れきったように見えた枝の先に、年末頃からぷっくりと緑色が出てきたかと思うと、ついには新しい葉が芽生えた。
草木や花は、春や夏になったからと言って急に生き返り芽吹くのではなく、こんなに寒い冬の間も当たり前に成長し続けているから春や夏にその成果が出るのだ。なんて示唆的!
だがよく考えれば、当たり前のことなのだ。
常識と思っていたことが歪んでいるだけなのだ。
たったそれだけのことに気がつくために、37年もかかってしまった。
春夏秋冬のステレオタイプさえ鵜呑みにできないというのは、なんだかたいへんだな。
今年の冬はとても寒い。
外に出たくないのを無理して出るが、すぐにつらくなって家に戻りたくなる。
でも、よく考えてみると、つらいのは体の一部分だけであることに気づいた。
押入れから何年かぶりのマフラーを取り出し、顔の下半分を覆って出ると、格段に楽になった。
マフラーの意味がよくわかった。
「マフラーは寒くなったらするものです」という頭の中のラベルに、注意書きの段落が書き加えられた。
論理が飛躍してしまえば、それは儀式やまじないにしかならないんだよ。
日々、どれだけのことを、歪んだ常識を通して見ているんだろうか。
自分の日常はどれだけ歪んでしまっているのか。
でも、いつもいつも自分の頭で考えるのは疲れる。
自分の頭で考えたことって、意見や主張みたいな公的な意味合いを帯びてしまうから、考えた端から私的なものでは無くなっていってしまう。
今は、自分の頭で考えて、再構築することばかりで、余裕が無くとても疲れている。
自分はずっと私的な部分の無い人間だと思っていたんだけど、ほんとうは言葉にならないプライベートがあって、それが最後の逃げ場所だったんだな、っていうことを今更ようやく知って、逃げ場の無くなった手遅れの精神世界を見て呆然としている。
何の重みも持たないはずの自分の名前を投げ捨てて、なんでもないファジーで孤独な自分になりたいという衝動が生まれる。
こんないっぱいいっぱいなのに、やはり自分の人生は相変わらず渇いてしまっていて、いつか輝いていたものを思い出してはその幻想に酔っている。
37歳なりの身の丈に合った自称として「おっさん」を選択することにしました。
もう、自分を何かきれいなものに投影し陶酔するには、いささか自分自身の現実が追いつかなくなりました。(おっさんがかっこつけたことを言ってもかっこつかなくなりました)
最近はそもそもCMSをインターネット上で自分で運用するのも、それほど賢い選択肢では無いように思います。かつてインターネットを席巻したものの末路を見届ける意味で、自分のサイトをネタにして Movable Type をちまちま使っていたのですが、もはやどうでも良い。そしてそこで WordPress という選択肢は無い、果てしなくダサい。
最近なら、Markdownで書ける静的サイトジェネレーターを手元で動かして Amazon S3 ででも公開した方がよっぽど気軽で身の丈に合いつつ手堅い運用ができるんだろうな、と思って、実際にやってみました。
ついでにレスポンシブデザインとWebフォントってどんな感じでやれるのかな、という試行もすることにしました。
やってみようと思ってから実際にやるまでに無駄に1年かかってしまい(相変わらず忙しくしています)、その間に共著ながら生まれて初めての著書が出版されました。完全に宣伝のタイミングをアレしてしまった。
静的サイトジェネレーターは hugo を使っていて、これはかなりよくできているし動作もクソ速い。Markdownでざくっと書いてビルドできたら、 Amazon S3 で公開しています。
CSSフレームワークは Pure を使ってみています。Webフォントは Adobe Typekit で明朝体を使っています、フォントに関しては非常に良い時代になった。
最近フロントエンドは無駄に変化が多いので、まだまだ勉強の必要がありますが、追っかけっこでやってくしかないですね。
保護犬ふうちゃんとわたしたち
嫁が2016年からESSEonlineで連載しているマンガが電子書籍として販売されています。
MagicPod
ディープラーニングによる画面UI解析とAppiumを組み合わせた自動テストSaaSです。2016年頃からサービス運営・開発に関わっています。
エキスパートが教えるSelenium最前線
共著です。応用編です。
Selenium実践入門―自動化による継続的なブラウザテスト
共著です。第3刷が出ました。